【起動・設定編】ゼロからのマイニングPCの作り方

初期設定

マイニングPCの組み立て(組み立て解説はこちら)が完了して、無事起動が完了すれば次はPCの設定とソフトウェアのダウンロードに進んでいきます。
始めてPCを起動した際に行わなければならない設定は大きく次の3つです。

・BIOS(バイオス)の設定
・Windowsのインストール
・グラフィックボードドライバのインストール

自作PCが初めての方にはどれも難しそうに聞こえるかもしれませんが、大したことはありません。
問題なければ10分もあれば完了する内容なので、ひとつひとつ確実につぶしていきましょう。

【BIOS(バイオス)の設定】

まずはPCを起動したときに画面(だいたいはマザーボードのブランドロゴが多い)が表示されたら「Delete」キーを数回押します。
すると通常の画面に行く前に難しそうなシステマチックな画面が現れます。
ここで「BIOS」の設定を行います。

そもそもBIOSとは

BIOS(バイオス)は「Basic Input Output System」の略で、その名の通りPCの基本設定のことです。マザーボード側で管理されており、時刻の設定やどの機器を優先的に使うのかなどの設定をはじめ様々な項目が変更できますが、初心者の場合は出来る限りデフォルト設定で使うことをオススメします。
一度設定が済めばそれ以降BIOSをいじることはほぼないと考えてよいです。

マイニングPCでなければ特に設定を変更する必要もないのですが、グラフィックボードを接続することにより少し設定を変更する必要があります。(デフォルト設定によっては変更の必要がない可能性もあります)
主に設定変更したい項目としては

・グラフィックボードを認識させる(4Gデコーディングを有効にする)
・PCI Expressの動作モードの設定(バージョンを「Gen2」で設定)
・画面出力をCPUに設定(グラフィックボードからディスプレイにつないでいる場合は不要)

という項目になります。(正直この時点で意味が分からなくても大丈夫です)
また、BIOSの画面はマザーボードによってかなり異なるので、どの辺の項目をいじれば良さそうかは多少感覚的にいじってみたり、検索を駆使してみていただければと思います。

BIOS設定の流れ

起動後に「Delete」や「F10」キーを押し続けて設定画面が開いたら、マザーボードにもよりますが「Setting」や「Advanced」といった項目を探します。(さらに「詳細」などの選択があるかもしれません。具体的にはマザーボードの説明書を参照するか、マザーボード名と「BIOS設定」などで検索してみてください)
英語が苦手な場合は言語設定を探し日本語に設定してから続けてもよいでしょう。

BIOSトップ画面の例:「設定モード」に進む

続けて下記の設定を行いますが、タイトルがメーカーによって違うと思いますので同じ意味を指している項目を探してみてください。

・「4G以上のデコーディング」を有効(enabled)に設定
・「PCI Express×16スロットリンク速度」を「Gen2」に設定
・「画面出力デバイスの優先順位」を「CPU」に設定

BIOS設定画面の例:「システムエージェント設定」「PCI Expressグラフィックボード設定」などの項目を探します

設定が完了したら「F10」で保存・完了します。

※どうしてもBIOSの設定が分からない場合は、いったんデフォルト設定のままで続けてみても問題なく起動する可能性もありますので後程グラフィックボードが動かないなどの不具合が出るようでしたら改めてBIOS設定を試みてもよいかと思います。

【Windowsのインストール】

続いてWindowsのインストールです。
マイニングPCにはなにもOSが入っていない状態なので、ほかのPCで準備したWindowsのセットアップ用メディア(USB)を介してWindowsのインストールを行う必要があります。
Windowsインストールの手順に際しては事前に下記の準備が必要です。

・別のPCでWindowsのISOイメージをUSBにダウンロードしておく
・上記のUSBをマイニングPCに挿入しておく
・Windowsのプロダクトキーを用意(購入)しておく

インストール用USBメモリの作成

Microsoftの公式サイトより、ダウンロードツールをインストールし、実行します。
「Windows11のインストールメディアを作成する」の下にあるダウンロードボタンをクリックします。

「インストールメディアを作成する」を選択

ダウンロードしたファイルを実行し、画面の案内に従って進めていくと「使用するメディアを選んでください」の画面で「USBフラッシュドライブ」を選択しさらに進めていくとUSBメモリにインストールが行われ、メディアの作成が完了する。

マイニングPCにインストール

上記で準備したUSBをマイニングPCに挿した状態で起動すると、Windowsのセットアップという画面になるので、「今すぐインストール」を選択するとUSBからデータがインストールされます。
完了するとプロダクトキーの入力画面になるので購入しておいたプロダクトキーを入力し、設定が完了です。

※インストールがうまくいかない(セットアップ画面が表示されないなど)場合は、再起動してみたり、BIOSの設定に戻ってUSBメモリが起動メディアの対象になっているかを確認してみてください。

【ドライバのインストール】

最後に、グラフィックボードを認識・起動させるためにドライバのインストールを行う必要があります。グラフィックボードによってインストールするドライバは異なりますが基本的な流れは同じです。

まずはマイニングPC上でブラウザを開き、「(自分のグラボ)ドライバ」と検索すれば最適なドライバのダウンロードページにたどり着けます。
細かいモデル名は後で選択できるので例えばGeForceであれば「エヌビディア ドライバ」で検索するとエヌビディアのグラフィックボードのドライバをインストールする画面が見つかります。
ちなみにエヌビディアの場合はこちらのページです。

グラフィックボードのモデルを入力して進む

自分のグラフィックボードのモデルを入力していき(「ダウンロードタイプ」は「SD」を選択)検索を押すと最適なドライバのダウンロードページが表示されるので「ダウンロード」をクリックすればダウンロードできるはずです。

PCの設定はこれですべて完了

さて、これらのソフトウェアの設定が終わればいよいよマイニングPCは完成です。
あとは「NiceHash」を使ってついにマイニングを開始するのみとなります。(NiceHashの設定や使い方はこちら

ここまでにいろいろと不具合やトラブルとの戦いもあったかもしれませんが、無事にマイニングが開始された時の喜びはすべてを吹き飛ばしてくれることでしょう。
マイニングを続けていると時々不具合が起きたりするということはあります。そんなときにこの設定段階で苦労した経験は必ず生きてくるはずです。