マイニングにおける「ハッシュレート」と報酬額の関係

ハッシュレート

仮想通貨のマイニング効率をより高める際に絶対に無視できないのが「ハッシュレート」という数値です。
このハッシュレートをあまりよく理解せずにマイニングを行っていると非常にもったいないことをしている可能性があります。
グラフィックボードを選ぶ際にも非常に重要な指標になるので是非覚えておきましょう。

「ハッシュレート」の計算方法

ハッシュレートはマイニングを行う「グラフィックボード」というパーツがどのくらいの速度で計算処理が出来るかを「1秒当たり何回のハッシュ計算」が出来るかを表す値で、マイニングにおいては採掘速度(採掘効率)に直結する数字です。

ちなみに「ハッシュ計算」とは「ハッシュ化」といって暗号化された数字に対していわば「当てずっぽう」に値を入れて、正解となる値を偶然引き当てるまで代入し続ける計算です。
マイニングにおいてはこの「ハッシュ化された数値に当てずっぽうに数字を入れ続けて当たりを引いた人が報酬を得る」仕組みなのでハッシュ計算の速さが報酬の多さに直結するという訳です。

一般的なハッシュレートは「M(メガ)」という単位とセットで使われ、例えば「100MH/s」であれば「100メガハッシュ」つまり1秒間に100万回の計算を行うことが出来るということになります。

↑マイニングの管理画面にリアルタイムでハッシュレートが表示される

「ハッシュレート」とマイニング報酬の関係

ハッシュレートはマイニングの計算能力を表すため、端的に言うとこのハッシュレートでどのくらいの仮想通貨が「掘れる」かが決まります。
50MH/sと100MH/sのマイニングでは、報酬額もちょうど倍だけ違うことになります。

マイナーにとって高い報酬を求めるのであれば、少しでも高いハッシュレートのグラフィックボードでマイニングを行うべきなのは言うまでもありません。 ただ、もちろんハッシュレートの高い(=性能の高い)グラフィックボードほど価格も高くなるので、初期投資額も上がります。
効率よく投資資金を回収、つまり高い「利回り」でマイニングをするためにはただ単に高い費用で高いハッシュレートのグラフィックボードを買うのではなく、「ハッシュレートの割に価格が安い」グラフィックボードを探すのも重要なことなのです。

「ハッシュレート」を高めるには「オーバークロック」を行う

また、すでに稼働しているグラフィックボードのハッシュレートを高めることもできます。
「オーバークロック」という手法でグラフィックボードの内部の稼働率を高めることで同じグラフィックボードでも10%程度もハッシュレートを上げることが出来るのです。

オーバークロックは専用のソフトウェアをダウンロードするだけで誰にでも出来ます。
詳しくは別の記事で解説していますが、ソフトウェア経由で動いているグラフィックボードの処理(ハッシュレート)を高めて、結果的に報酬の額も大きくすることが出来ます。

ただ、リスクとしてはグラフィックボードに少し「無理」をさせることになるので故障のリスクが若干高まってしまうのと、グラフィックボードの保証は基本的にはオーバークロックをしていての故障は対象外になることが多いので、故障した際に保証が使えなくなる点です。 なので自己責任にはなりますが、とはいえマイニングを行っている人はほとんどこのオーバークロックを行っており、その設定についても「NiceHash(ナイスハッシュ)」自体が推奨する設定値を公開しているくらいなのでオーバークロック自体はかなり一般的な方法でもあります。

【グラボ別】ハッシュレート一覧

ハッシュレートはグラフィックボードのモデルごとにほぼ「MAX値(オーバークロックした際に最大でどの程度のハッシュレートが出るか)」が決まっています。 ここでは主要なグラフィックボード、各モデルごとのハッシュレートを一覧で紹介いたします。

NVIDIAのグラフィックボード別最大ハッシュレート

モデル最大ハッシュレート
RTX 3090120 MH/s
RTX 3080 Ti68 MH/s*
RTX 308098 MH/s
RTX 3070 Ti45 MH/s
RTX 307060 MH/s
RTX 3060 Ti60 MH/s
RTX 306026 MH/s
RTX 2080 Ti57 MH/s
RTX 2080 Super42 MH/s
RTX 208042 MH/s
RTX 2070 Super40 MH/s
RTX 207039 MH/s
RTX 2060 Super39 MH/s
RTX 206031 MH/s
GTX 1660 Ti30MH/s
GTX 1660 Super30 MH/s
GTX 166024 MH/s
GTX 1080 Ti45 MH/s
GTX 108035 MH/s
GTX 1070 Ti30 MH/s
GTX 107028 MH/s
GTX 1060 6GB23 MH/s

AMDの グラフィックボード別最大ハッシュレート

モデル最大ハッシュレート
RX 6900 XT64 MH/s
RX 6800 XT64 MH/s
RX 680063 MH/s
RX 6700 XT47 MH/s
RX 6600 XT31 MH/s
RX 6600 29 MH/s
RX 5700 XT55 MH/s
RX 570054 MH/s
RX 5600XT39 MH/s
Radeon VII90 MH/s
RX Vega 6447 MH/s
RX Vega 5643 MH/s
RX 580 8GB31 MH/s
RX 570 8GB30 MH/s
RX 480 8GB31 MH/s
RX 470 8GB30 MH/s

【事例】「何MH/s」で「いくら」稼げるのか

ハッシュレートが高ければ高いほうが良いということは分かったと思いますが、結局どのくらいのハッシュレートがあればいくら儲かるのかというイメージがなかなかつきにくいことと思います。
これは、その時の仮想通貨の価格相場やマイニングに参加している人の多さなどでかなり上下するため、一概に「何MH/s」で「いくら」ということは出来ません。

ただ、私が実際にマイニングしてきた実績を見れば少なくとも過去の数字だとどのくらいのハッシュレートで運用してどのくらいの報酬を得ているかはわかると思いますので是非私の運用実績をご確認いただければと思います。 ちなみに私の現在のマイニングマシンのスペックはこちらで公開しており、それを運用した利回りをこちらで紹介しているので合わせてご確認いただければと思います。